セイバープラスZが誕生したきっかけは、溶液の開発者の説明を聞いた営業マンの「もしかして・・・これは!」という、第六感のような気づきでした。主原料の溶液は、実は、機械事業の営業先で出合ったもの。強力な除菌・消臭性がありながら、漂白性なし、金属類に腐食性なし、揮発性なし、という“ありそうでなかった”特性の液体を目の前に、「医療分野や公共環境で必要とされるはず」と確信。未開発だった環境分野へ参入し、2012年2月に販売を始めました。手前味噌ではありますが、社会情勢を踏まえた広い視野を持ち、柔軟な事業推進ができたのは、商社ならではの総合力があったからではないかと考えています。弊社は、食用油の卸売業からスタートした総合商社。来年で創業80年を迎えます。「企業活動を通じ社会に貢献することを使命とし、お客様・取引先・従業員・従業員の家族の幸福(しあわせ)を実現する」という理念のもと、機械事業、車両販売、保険などの事業を展開しています。
最初の営業は、調剤薬局からスタート。ちょうどノロウイルスが流行した年だったこともあり、売れ行きは好調でした。しかし、その後の道のりは決して楽ではありませんでした。営業担当者たちは、全国の調剤薬局や医療・介護機関を訪ね歩き、合同展示会などにも多数出展。もっとも難しかったことは、「除菌」という目に見えにくい効果をその場で分かっていただくことでした。除菌も消臭も仕組みは同じで、もとの菌を不活化させること。ですので、ある営業マンは、スルメイカを入れておいた弁当箱にシュッとひと噴き、においが一瞬で消えるデモンストレーションを行いました。(今まで何百枚ものスルメイカを買いました…)その甲斐あってか、薬剤師や医師の方々にお墨付きをいただき、徐々に納入先が増加。病院や薬局、公共施設、飲食店など、高い除菌・消臭効果を必要としている現場で支持を広げてきました。
そしてこのほど、もっとたくさんの方に使っていただきたいと思い、商品をリニューアル。販路拡大にも踏み切りました。誕生からこれまで「セイバーZ」だった商品名を「セイバープラスZ」に改名。そのほか、パッケージデザイン、サイズバリエーションなども刷新。スプレーの噴き出し口も進化させ、ボトルは女性の手にフィットする形に改良しました。伝染病の流行、家庭での介護需要の増加など、私たちを取り巻く環境衛生に不安は尽きません。だからこそ、高い除菌・消臭効果を持つセイバープラスZは、「いつも安心して使える」「そばに置いておきたい」という存在でありたいと願っています。私たちはこれからも、つねにお客様の立場に立ち、清潔で安心・安全な暮らしをお届けしていきます。